本綴は。昭和12年（1937）に東京陸軍幼年学校第41期生として入学し、同17年（1942）当時には陸軍士官学校第56期の学生であった人物が残した、軍事教育関係の書類です。
この人物の在学期間には陸軍幼年学校長として篠原次郎（少将）、上村利道（少将）、陸軍予科士官学校長として牟田口廉也（少将）、陸軍士官学校長として篠原義男（中将）、牛島満（少将）が在任していました。
綴の構成は以下の通りです。游泳演習ニ関スル生徒ノ心得訓示（兵種別教育開始について）詔書（大日本帝国、米英と開戦）第五十六期生徒、第十期満洲国生徒第三十期中華民国生徒入校ニ際シ与フル訓示日、米英開戦ニ方リ学校職員以下ニ与フル訓示第五十六期生徒第一次野営演習ニ於ケル校長ノ生徒ニ対シ行ヒシ訓話通信ノ必要ニ就テ対戦車装備不充分ナル場合ノ対戦車処置鉄道ノ必要ニ就テ遭遇戦ノ先制ニ就テ万難ヲ排シ任務ヲ遂行スベキコト戦場各動作ノ根本ノ戦理ヲ把握スル如ク今ヨリ努ムベキコト別紙 記念館資料蒐集要領(一、官幣大社、別格官幣大社ノ写真…)離任ノ辞(篠塚義男陸軍士官学校長離任)訓示(牛島満陸軍士官学校長就任)任官後中隊附将校トシテノ心構ヘ(作文か)修養余録(老婆心録ノ一節ヨリ)軍隊教育ニ関スル所見(南方視察後)南方作戦ノ特質正規将校ノ教育ニ就キテ極秘 国民教育ニ関スル所見(授業での板書か)第五期生徒測図演習実視ニ方リ生徒ニ与ラレタル校長訓話訓示(聖戦既ニ四年、我ガ武維レ揚リ皇威亦八紘ニ輝ク…)訓示(聖戦茲ニ第四年ヲ迎ヘ東亜新秩序ノ建設漸ク其ノ緒ニ就キ…)校長著任ニ際シ生徒及学生ニ与ヘタル訓示敷衍ノ要旨第五期生徒入校ニ際シ与フル訓示第三次兵種別教育間兵器ニ関スル注意冬期休暇ニ際シ生徒ニ与フル注意ノ要旨士規七則(訳文)軍人ノ信仰(乃木将軍ノ訓言)陸軍少将長谷川正道述 景仰乃木将軍ヨリノ抜粋夏期休暇実施地調 第四区隊東京陸軍幼年学校第四十一期卒業生徒人名表 昭和十四年十一月十六日調東幼第四十一期生徒兵種表 昭和十六年二月調職員宿所表第四十一期生住所一覧表 東京陸軍幼年学校「卒業時」野茨(第五期生徒第一次野営演習吟)訓育部学術科復習研究事項問題(一、我カ国体ノ精神トハ何カほか)路上測図問題(一、我カ国体ノ精神トハ何カほか)基本射撃勤務ノ参考訓示(諸子ハ今ヤ星霜ニ亘ル螢雪ノ功此ニ成リ近ク本校ヲ卒業セントス…)第四十一期生ノ卒業ニ際シ与フル訓示訓示(支那事変第二年ヲ迎ヘ事変ノ前途ハ愈々遼遠ニシテ…)南洲先生遺訓武人ノ徳操抜萃 統御道教練ニ於ケル助教助手ノ動作ニ就テ合調音語教育参考第四十一期生ニ与フル訣別ノ辞啓発録第四十一期入校生徒ニ与フル訓示
表表紙・裏表紙は綴込表紙、本文は活版・ガリ版・手書きとなっています。縦303㎜、横222㎜、厚22mm。全体的に経年による紙の酸性劣化、折れ、紙面隅の破れ、若干の染みがみられます。