シリアル番号より1979年6月製造。亡き父親が20代のときに購入、または何かの記念に貰ったものだと思われます。しかし写真の通り使用感がなく、ほとんど使用せずにしまい込んだままだったようです。 ○特徴・セールスポイント グランドクォーツに次ぐ高級シリーズであるキングクォーツは、当時の最先端技術を取り入れた商品であり、70年代後半には温度特性の違う二つの水晶を使い、温度変化による誤差を相殺し高い精度を実現させた「ツインクォーツ」が登場しました。Cal.9723は、年差20秒以内という当時の時計として極めて高い精度を誇っていました。リューズや文字盤6時位置にはツインクォーツのマークがあり、誇らしげに輝いています。 ○動作・状態 ・動作確認用電池を入れたところ秒針は動いており、正常に動作しているように見えます。しばらく経過を見て何かあれば追記します。 -----------追記-------- 特定の時刻で針が停止することがわかりました。具体的には日付と曜日がカウントアップするタイミング（夜中）で止まります。リューズで日付と曜日を手動で動かすと、止まった針が動き始めます。 素人考えでは駆動力不足、またはカウントアップ動作が渋いのだと予想します。 いずれにせよオーバーホールか心臓部交換が必要であり、ジャンクとして出品します。 --------------------------------- ・リューズは2段階目の引張りが渋い気がするのですが、新品時を知らないので異常かどうかわかりません。 ・電池を（おそらく数十年ぶりに）入れた際、すぐには動かず電池を何度か出し入れしたところ動き出しました。古いものですので部品の滑りが悪くなっていることは当然のように考えられます。オーバーホールして清掃や油供給をすれば新品時の動作を取り戻せると思います。 ・パッキン等はゴムの経年劣化が避けられないため、防水性はほぼ失われていることが予想されます。 ○付属品 ・セイコーの箱（購入当時の付属品と思われる） ・取扱説明書 ○備考 裏蓋の型式は9723-8030ですが文字盤には9723-8020と書いてあります。理由はよくわからないですが、当時のカタログに9723とあるので、元々そういう製品ではないかと思います。